コーヒーと広島焼き

ぼんやり雑感。

学校の授業も今週でほぼ終わり。
昨日は専攻のメイン授業が最終日ということで、聴講生として受講していた社会人女性二人が先生を引き止めて、学校の隣にあるお店で放課後のプチ進路相談会をするとのことで、おじゃまさせていただきました。


植物にかかわる仕事がしたいと思い学校に通ってきたものの、仕事やそのきっかけがなかなかない。
というのが自分を含め生徒たちの悩み。

同じような年代でOLからこの業界に転進している先生に、これまでの経歴をいろいろ聞かせていただきました。

とりとめなく色々質問を浴びせてしまったのですが、やはり
決まったルートはないということと、人とのつながりと経験が大切、ということ。
のようです。

とはいえ、そのきっかけとなる入り口がみつからない。。
条件をつけたり、えり好みなどをしているわけでもなく、なんとか現場に関わりたいというだけなのですが。
景気が良いとはいえない業界なだけに、明るい話がないのが現状のようで。

コーヒーはとても美味しかったのですが暗くなってしまったので、みんなで先生のご自宅ガーデンをみせてもらいに行こうという約束をして解散。
その足で、麻布十番の元野球選手&テニス選手夫妻がオーナーという広島焼きのお店へ。

前職つながりの男子会(?)に誘っていただき、今はそれぞれ違うところでご活躍な男子(?)の皆様とひさしぶりに再開。

業界の話を色々聞かせていただくにつけ、やはり色々な意味でエキサイティングだし、元気がある。
やっぱり「仕事の話」がいちばん盛り上がるし面白いんだよなあとオッサン思考。

リクルーティングもしますよとありがいお気遣いのお言葉もいただき・・・
それもありかなあなんてカンチガイを起してみたり。。
されど、自分の持っているものでひとさまのお役に立てるならば、何処の畑でどんな仕事でも。という心持ちでいるのは本当です。お調子者かもしれませんが。

働いた結果としてなんらかの成果を出してその報酬をもらう、という単純な図式ではありますが、(そういえば先生も「タダでやるのはNG」ということを話していました。)その結果を出せるスキルを身に付けるのも「仕事」の現場。

異業種に挑むというのはそういうことをゼロから再スタートしないといけないわけで。
とりあえず体力は必要なので、若いうちにやっておいてよかったよかった。ということにしておこう、と若干アルコールの抜けない脳みそのボンヤリ結論。

瓶花(傾斜系)、ならぶかたち

瓶花 傾斜系

<瓶花の重要なポイント5つ>

  1. 芯 : 瓶花の器は横よりも縦が長いので上に向かう力(芯=背骨)がしっかりと通るように。
  2. 天 : =高さ。器と植物のバランスをとる。
  3. 流 : 空間に流れを持たせる。
  4. 懐 : それぞれの型には前後左右の「限界」(例えば傾斜系であれば主枝が前面の限界、副枝が背面の限界、中間高が高さの限界)が存在し、その中に「懐」ができる。それを大きくバランスをもってとる。
  5. 結 : 前あしらい(下枝)によって器の口元を隠し、器と植物を融合させる。


【器】

投入花器

【花材】

主・副枝:レンギョウ(連翹)(別名:連翹空木、学名:Forsythia suspensa モクセイ科)

客枝:ヤブツバキ(藪椿)(学名:Camellia japonica ツバキ科)

【注意点】

  • 連翹は半つる性で枝が湾曲して伸びる植物で、花よりも細くて動きのある枝の形をみせる。脇枝や花は適宜落して使う。
  • 連翹の枝の中心部は空洞になっていて、無理にためようとすると折れてしまう。節と節の中間部分をひねりながらためる。
  • 椿は「つけ花」(=花のみを取り外し、任意の枝に葉を残した先端をつくりそこに刺して使う)が許されている。ただし、長期間飾ることはできない。


連翹と椿の花材は上級者にとっても難しい素材とのことで、かなりの苦戦(というかほぼギブアップ)。結局先生に殆ど直していただく。。

ならぶかたち


【器】

小判型長方水盤

【花材】

主枝:ポピー(別名:雛芥子(ひなげし)、虞美人草 学名:Papaver ケシ科)

副枝:ポピー、ナノハナ(学名:Brassica rapa アブラナ科)、ホワイトレースフラワー(学名:Ammi majus セリ科)

下草:エメラルドウェーブ(別名:タニワタリ 学名:asplenium nidus 'emerald' チャセンシダ科 )


【注意点】
「ならぶかたち」の主枝、副枝の組み合わせは任意だが、主枝のみの植物を同じ副枝で挟むのはNG。

【指導実践】「おひな盆栽」の製作実演

「グリーンデザイン」講座の最終課題は「指導実践」。

園芸店、ホームセンター等での店頭で開催するミニ教室や実演販売(?)のようなものを想定し、実際に作品をつくりながらお客様に説明するというロールプレイ。

==お題==========

  • テーマ:自由(複数植物の寄せ植え)
  • 持ち時間:40分(準備と質疑応答を含め)
  • 予算:3,000円以内
  • 製作用の素材とレジュメを各自が用意。クラスのメンバーがお客さま役になって実演を見て質問等をする。

============

イベント用ということで、春の季節を想定し、「おひな盆栽」と題して桃と野草の盆栽を作製。
切花アレンジで使われるキャラクターピックを使い、「盆栽」をキャッチーで季節感のあるものに。(ピックは屋外用ではないので、飾る時だけ)

<流れ>

  1. 向きを決める
  2. 配置を決める
  3. ネットを敷く
  4. 底土を敷く
  5. 桃の根を崩す、切る
  6. ワイヤーで固定する
  7. バイカオウレンを配置
  8. 土をかぶせる、詰める
  9. 施肥
  10. 潅水
  11. 苔を張る
  12. ウサギ配置
  13. 完成

完成作品

レジュメ

<使用植物>


<用土/資材等>

  • 赤玉土
  • 川砂(桐生砂の予定が学校の在庫がなかったため)
  • 緩行性肥料(マグアンプK)
  • 活力剤(メネデール
  • 鉢(φ約120mm)
  • うさぎ雛人形ピック


実演中は、作業をしながら無言にならないよう、植物についての説明や、「ひなまつり」の文化的な背景(まめちしき)トークを織り交ぜる・・(これがいちばん難しい)

普通の寄せ植えではつまらないと思い盆栽に挑戦したものの、時間はぎりぎり、説明もいっぱいいっぱいで用意していた内容の70%くらいしか話せなかった。一部資材の用意が足りなかったり、肥料を入れ忘れるなど小さなアクシデントも・・。やはり「慣れ」と「用意周到」が大切。


<先生からのコメント>
モモの花後の剪定についての説明やバイカオウレンの花後の活用方法など、作って終わりではなく長い期間手入れをしながら「仕立てる楽しみ」が盆栽の特徴でもあるから、それについても言及を。



<園芸実演で注意すべきポイント メモ>

  1. 植物の知識がプランの中ではっきりしているか
  2. 資材についての知識がいかに出されているか
  3. 実演の"演技力"
  4. デザインの機能性、実用性
  5. メンテナンスに対する配慮
  6. オリジナリティ

リビングデザインセンターOZONE見学【インテリアコーディネート】

「インテリアコーディネート」なる全4回のスポット講座で、リビングデザインセンターOZONEの見学へ。

新宿パークタワー。随分久しぶりで懐かしい。
学生時代に某映画祭を見るため毎年GWに通ったのは遠い昔。。

OZONEの存在は知っていたし、企画展示のようなものは何度か足を運んだことがあるのですが、フロア全体を見て回ったのは初めてでした。


おしゃれインテリアは妄想しながら眺めるのは楽しいものの、あまりにもゲンジツとかけ離れすぎているとおなかいっぱいになってきます。。


先生いわく、オープン当初のような集客はできておらず、勢いが無い、とのことで、たしかに。

会員制を設けていたり、コンサルやワークショップ、スタイルの提案、と行なっているようなのですが、
「リビングデザインセンター」とうたってはいるものの、いまいち施設全体としてのコンセプトやターゲットがよくわからない。
尖ったインテリアメーカーのショールームが複数あるだけ。といった印象。

ハイエンドなインテリア店であれば、他の商業施設にも沢山ある(コンランショップがかなりの敷地を占めていたけれど、これもおなじく)。
ニトリIKEA等の価格やエンターテイメント要素、キャパシティには太刀打ちできないだろうし。
新宿とはいえ、駅直結ならまだしも、オペラシティの他に魅力的なスポットのない初台までわざわざこのためには人は集まらないかもしれない。
自分は全くの門外漢なので、偉そうなことはいえませんが。。

今後30〜40代の子育てをしている家族をターゲットにするような方向もあるとの話でしたが、そうだとすれば、駐車場は必須であるし、施設内の構造も変えていかないといけないのではないかなと。
どちらにしろあまり有利なロケーションとはいえなさそうですが。。


OZONEに行く前に、同じくパークタワー内にある東京ガスショールームも見学させてもらったのですが、こっちのほうが面白かったかも?(「ガス・パッ・チョ」です。ミストサウナとか床暖房とか)

自分のような小庶民達は、高級オシャレ店にビクビクしながら入るより、ある程度自分のくらしに近いもののほうが実は楽しめて、ニトリIKEAが人気なのもそういった「身の丈マッチ感」にあるのかもしれないです。


ちなみに、このビルが新宿駅からもとても遠いことは鮮明に記憶していたので、初台駅から行ったのですが、
初台いくならICCでやっている展示を見たいなあと思っていたものの、案の定疲れて断念。。

さしたる目的やお目当てが無いままうろうろ歩いて見て回ると疲れる。集団で回ると余計に・・。
ICCはまたの機会に。。

お祝い!!

前職で手塩にかけて育てたかわいいかわいい娘のような後輩が、念願の社内賞を受賞!ということでお祝い。

せっかくなので、ちょっとしたブーケをと思い、学校のショップで自分で花を選んで作ったのですが・・。
近頃ほとんど切花に触れてなかったため、あやういあやうい。。1500円分くらいの花材でも選んで束を組んで・・に結構な時間がかかってしまいました。。

【花材】

品川アトレのNEW YORK GRAND KITCHENでたらふく食べて飲みました!

花の2●才の彼女は、このところ仕事もプライベートもなにやらとても大変だったようで、それらをやっと乗り越えたところで、今回の受賞。抱えていた問題も解決に向い、モチベーション上がりまくりの絶好調とのこと。いやはやいいことです。
そういや自分もこの年頃は公私共に色々沢山あって、まあそれなりに華やかだったなあなどと思ったりも。

娘を前にすると、ついつい「初心忘れるべからず」なんてえらそうなことを言ってしまうのだけれど、この数年でいろんなことを学んで成長した彼女と比べたら、自分も今は初心どころかゼロ地点。謙虚かつ貪欲に努力せねばならないなと自分を戒めてみる。


そんな娘から、かわいいクッキーをもらってしまった☆




 * * *


がしかし、その後、とんでもない後日談が・・・
この翌日、彼女は虫垂炎で緊急入院&手術!!
経過は問題ないそうで一安心なのですが、前日ジャンクフードをたらふく与えたことになにやら責任を感じてしまい・・・
本人からは次回の行きたい銀座スイーツについてのメールもきてるので、まあ、大丈夫なんだとは思いますが。。

傾斜形、直立形

瓶花 直立系

【器】
投入花器

【花材】
主・副枝:アカメヤナギ(赤芽柳)(別名:振袖柳、学名:Salix x leucopithecia ヤナギ科)
客枝:キンギョソウ(金魚草)(学名:Antirrhinum majus ゴマノハグサ科

【注意点】

  • 種子の横木留めは器の奥側に1:3くらいで手前を広く開ける。この横木留めより奥に他の枝を入れない。

  • 瓶花では器の中に入る枝の芽や葉、節などの凹凸をきれいに整えることで、留まりやすくなる。


傾斜形


【器】
丸水盤

【花材】
主・副枝:ニューサイラン(別名:真麻蘭(マオラン)、ニュージーランド麻、学名:Phormium tenax リュウゼツラン科)
客枝:ダッチアイリス(別名:球根アイリス、オランダアヤメ、学名:Iris × hollandica アヤメ科)

【注意点】

  • ニューサイランは全て傾斜角度が異なり長さも一定にはならないようにする。
  • アイリスは葉を分けて後から加えていく

今回は2種の花材のみだが、水盤を使って5,6種の花材をいける「盛花」(もりばな)へのステップ。
「盛花」は小原流華道で最も特徴的な活け方で、「材料を盛るように面的な広がりを強調したいけばな」。