瓶花(傾斜系)、ならぶかたち

瓶花 傾斜系

<瓶花の重要なポイント5つ>

  1. 芯 : 瓶花の器は横よりも縦が長いので上に向かう力(芯=背骨)がしっかりと通るように。
  2. 天 : =高さ。器と植物のバランスをとる。
  3. 流 : 空間に流れを持たせる。
  4. 懐 : それぞれの型には前後左右の「限界」(例えば傾斜系であれば主枝が前面の限界、副枝が背面の限界、中間高が高さの限界)が存在し、その中に「懐」ができる。それを大きくバランスをもってとる。
  5. 結 : 前あしらい(下枝)によって器の口元を隠し、器と植物を融合させる。


【器】

投入花器

【花材】

主・副枝:レンギョウ(連翹)(別名:連翹空木、学名:Forsythia suspensa モクセイ科)

客枝:ヤブツバキ(藪椿)(学名:Camellia japonica ツバキ科)

【注意点】

  • 連翹は半つる性で枝が湾曲して伸びる植物で、花よりも細くて動きのある枝の形をみせる。脇枝や花は適宜落して使う。
  • 連翹の枝の中心部は空洞になっていて、無理にためようとすると折れてしまう。節と節の中間部分をひねりながらためる。
  • 椿は「つけ花」(=花のみを取り外し、任意の枝に葉を残した先端をつくりそこに刺して使う)が許されている。ただし、長期間飾ることはできない。


連翹と椿の花材は上級者にとっても難しい素材とのことで、かなりの苦戦(というかほぼギブアップ)。結局先生に殆ど直していただく。。

ならぶかたち


【器】

小判型長方水盤

【花材】

主枝:ポピー(別名:雛芥子(ひなげし)、虞美人草 学名:Papaver ケシ科)

副枝:ポピー、ナノハナ(学名:Brassica rapa アブラナ科)、ホワイトレースフラワー(学名:Ammi majus セリ科)

下草:エメラルドウェーブ(別名:タニワタリ 学名:asplenium nidus 'emerald' チャセンシダ科 )


【注意点】
「ならぶかたち」の主枝、副枝の組み合わせは任意だが、主枝のみの植物を同じ副枝で挟むのはNG。