大田市場見学

今日は校外実習、花卉・園芸の流通の現場を体験するということで、日本最大の卸売市場、大田市場の見学へ。

大田市場は、東京都が管理する公設卸売市場のひとつで、花卉以外にも青果物、水産物も取り扱いがあり、花卉棟には、大田花き・フラワー・オークションジャパン(FAJ)の2社の卸売り業者、そのなかに20店舗19業者の中卸業者が入っています。

先日特別講義をしていただき、学校でもいつもお世話になっている中卸さん京橋花きの藤井様に説明・案内をしていただきました。


まずはこの「一日買参人章」のシールをいただいて胸に貼ります。
これで市場の中に入ることができて、市場の中で中卸さんから買い物をすることもできます。(通常一般客の入場、買い物は不可能)


大田市場は年間取扱高は495億の日本最大の花卉卸売り市場。
これは世界で第二位の金額ということで、第一位はオランダの5,200億!10倍以上も違うそうです。。


セリの終わった切花の箱が建物内を張り巡るベルトコンベアーを流れていきます。


かご台車も自動で動いていきます!
なんだかちょっとスターウォーズみたいで勝手に興奮w



セリのしくみについて
大田市場の花卉のセリしくみは「セリ下がり」方式。
メモリが最高値から始まり、自動で下がっていくのでその間で、参加者が希望の価格の瞬間に釦を押すようになっています。
つまり、早押し!
たしかにこの方法であれば落とす参加者さえいれば、必ず一定時間内にセリが完結することになりますね。。
実際には本当に一瞬!のうちにして価格が決まり、次々に進んでいきます。

セリの様子
テレビとかに出てくるお魚のセリのようなダミごえのおじ様のイメージとはまったく異なり、スピーディ&スマート。

買参人席の操作盤はこんなかんじ

サクサクサクとセリが進む!

競り落とされた花の箱が、買参人ごとに自動で仕分けられ、運ばれていきます。ハイテクぅ!



市場2Fのロビーには、各地の生産者が新製品や季節ごとのオススメをディスプレイする展示場も。


1Fと地下をつなぐスロープを台車が自動で上り下りします。


地下の鉢物の定温庫。これも日本最大規模だそうです。


ピークの時間は過ぎているとはいえ、物凄い数と種類の花の箱。。
これが全部きっちり仕分け、運送されるとは・・・。



仲卸通りには各社の商品とそれを求めてきた人で賑わっていました!
切花の値段も卸値(下代)なので、かなり安い!
ただし、最低でも10本くらい〜の単位なので、お花屋さんのようにバラバラで買う事はできません。

この値段を見ていくと、お花屋さんがどのくらいの利益を乗っけているのか、というのが感覚的にわかってきました。
もちろん仲卸さんを通じて仕入れていればその分、マージンも乗っているので、それも含めになります。
写真はありませんが資材を取り扱う店舗もあり、関連資材も卸値で買う事ができます。
小規模の小売店であれば、物理的・時間的に可能であれば、ここでひととおり仕入れることができますね。


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とにかく、市場、工場、社会科見学フェチな自分としては、見るもの全てがもうたまりませんでしたw


もちろん、授業や花屋で見聞きする花材が実際どんな経緯でやってきて、値段がついているのか、自分の目で見ることができたのはとても良い経験になったと思います。

今回はお花は買いませんでしたが、ある程度自力でなんとかできるスキルがついてきたら、利用していきたいですね。。
藤井さん、どうもありがとうございました!

京橋花き『兄貴の花道』