【夏の屋久島ひとり旅】(2)白谷雲水峡

屋久島の旅2日目は白谷雲水峡フォレストウォークです。

ガイドツアー

一人旅とはいえ、アウトドアはド素人。
でもせっかく屋久島に行くのだからその自然をじっくり体験してみたい。
ということで、今回の旅では現地ガイドツアーに参加しました。


屋久島ではこういった観光ガイドがツアーが一般的で、(企業、個人とも)沢山あります。

屋久島観光協会ガイド一覧


いろいろみてみたのですが、

  • ポイントを絞ってじっくり見たい
  • 屋久島ならではの自然についてきちんと知りたい

という二点からYNACさんでお願いすることにしました。
(一人で参加できるツアーが以外と限られていたのもありますが)


YNACさんでは「IEツアー」というものを提唱されていています。
今回自分が屋久島に観光の大目玉である「縄文杉登山」に行かなかったのもこちらのコンセプトやそのほか色々な口コミを見ていたからです。


白谷雲水峡へ


もののけ姫」の舞台として有名になり観光客も多いという観光ポイント。
実は手付かずの原生林というわけではなくて、その昔島津藩への年貢として納める屋久杉が切り出されていたそうです。
数百年前の切り株や倒木、それらを覆うコケがなんともいえない風景に。

屋久杉」というのは屋久島に自生するスギの地域名称。
地元では樹齢1000年以上のものを「屋久杉」、若いものは「小杉」と呼び分けるらしい。


江戸時代沢山の屋久杉が伐採されたので、現存する屋久杉は木材として適さないと当時の人が判断したもの。
(樹形を確かめるために空けた穴がある)

当時の島民が使っていていたという楠川歩道を辿っていきます。



ヤクスギ生え方は3パターン

1.岩に生える

屋久島は花崗岩でできた島なので土壌があまりないため、岩にくっつきます。土だと雨や台風で流されてしまうのでこの方がいいのだとか。

2.切り株に生える

3.倒木に生える

↑これは倒木が腐ってなくなった状態



屋久杉はサイズは大きいですが、年輪の間隔は狭く成長は遅いそうです。
つまりかなりの長生きということ。
花崗岩のかたまりで養分が乏しく、雨の多い土地に育つため、緻密な材質かつ腐りにくいことから、木材として重宝され、年貢の代わりにもなったということ。

屋久島独特の気候、環境が屋久杉をつくったということでしょうか。



もののけ姫の森

・・という看板が立てられていたが、はずされたそうです。よかったんじゃないでしょうか。。

この苔むした雰囲気は森全体にずっとあったのですが、ここはそれがさらに奥行きのある感じでした。
が、記念撮影スポットになってしまっていて、絶えず人が留まっていて、じっくり見るという雰囲気ではありませんでした。。
実際はもうちょっとしっとり見えたのですが、写真でみると少し乾いてる感じですね。。

ナショナル・ジオグラフィック・ポイント


世界の国立公園の特集で掲載された写真で有名になったポイント。
個人的にはここが一番のお気に入りでした。

もののけ・・」のポイントと違って他にだれも人がなく、シンとした雰囲気でとにかくいい。

なんだかずーっとここにいて見ていたくなるような空間。



この日は、高知県から来たというYさんファミリーと、私と同じく東京から一人旅というM子さんと一緒に、YNACの市川さんに案内していただきました。
期待通り、科学的なお話や歴史などを、わかりやすく丁寧に、沢山聞かせていただき、覚え切れないほどでした。。
もし一人で行っていたら、たとえ道がわかったとしてもなんとなくただボンヤリ眺めて終わってしまっていたと思います。
何でも、特に自然については、どうして、どんな仕組みで成り立っているのか、知っているのといないのとでは面白さが格段に違います!

四万十から来たYさんファミリーはとても気さくであったかくて、まるで家族旅行にきているような気持ちにさせてもらいました。
ホンモノの土佐弁にかこまれて、ちっくし龍馬伝気分だったがや。

M子ちゃんとは、その日の夜飲みに行って、初対面とは思えない程色んな話をしました。もちろん三岳とともに(笑)


一人でツアーに参加するのは最初はちょっと不安でしたが、逆に色々出会いが会って面白かった!



さつき吊橋という吊橋がありました。

初夏になるとサツキが見えるんだそうな。


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【夏の屋久島ひとり旅】