1.接木
植物体の一部をほかの植物に接いで組織融合をはかり、独立した植物体にする繁殖法。
Why接木?
<長所>
- バラは実生(種から育てる)をしても品質が変化してしまい、同じ種が増やせない!
- 種子ができない、繁殖が難しいものをふやすため
- より早く実をならせる(カキが3-4年でできる)
- 病害を避けるため(土壌伝染性病害に耐性のある台木に接木
<短所>
- 台木の養成に時間がかかる
- 技術が必要
- 寿命が短くなる場合がある
- 接木部分が肥大する(見た目
【接木親和性】
接ぎ穂と台木の活着難易度だけでなく、植物として永続的に正常な育成、開花、結実するものを接木親和性があるという。
分類学上近縁なものが高いとされている。
※台木の条件、接木の外的要件がある
2.株分け
ひとつの植物体を人為的に分割して、一芽あるいは2芽以上に独立させる
<時期と方法>
- 夏〜秋に開花する植物→早春か、開花後(花芽分化が春以降なので)
ナツギク:11月ごろ、わき芽、冬至芽を分ける
- 春~初夏に開花する→春の開花終了直後か、花芽分化後の秋(花芽分化が盛夏〜秋なので)
シバザクラ(モスフロックス):開花直後6月上旬
ハナショウブ:開花直後6月中旬〜7月上旬
シャクヤク:9月下旬〜10月上旬
ガーベラ:4月、暖地では9~10月
アルテナンセラ(アキランサス):開花が秋。5~7月に株を分ける
3月:ユキヤナギ、コデマリ
母木から枝を切り離すことなく、土中または空中で不定根を発生させ、発根後、枝条を切り離して独立した固体を養生する
例:茎の一部分の5?くらいの樹皮をはがして、ぬらしたミズゴケをビニルやフィルムで覆おう→根が生えてくる
<長所>
- 簡単
- 姿を整えやすい
- 挿し木がしにくい種でもできる
<短所>
◆方法
- 先取り法
- 傘取り法
- 波状とり法
- 盛り土法
- 高取り法
※頂芽優勢(ちょうがゆうせい)
頂の部分のものがよく生長する性質
例)ツルバラ:まっすぐ上に伸ばすのではなく、枝を横に傾かせる(45℃くらい)ことで、生育させる。