<校外実習>植物園で2週間のインターンシップ
後期のメインともいえるカリキュラム研修で植物園のメンテナンスのお仕事を2週間ほど体験をしてきました。
研修先は、京王線で調布から相模方面に乗り換えて一駅の駅直結の欧風庭園です。
数々のテーマごとのガーデンがあり、季節ごとに様々な花と緑が楽しめるようになっているのが特徴。
コンパクトながらそれぞれが完成度が高く見ごたえのある庭園です。
今回学校の研修プログラムということで、未経験のアラサー役立たずながら、お願いして受け入れていただきました。。
たった二週間、しかも研修生という身分で覗き見させていただいただけなのですが、感じたことの記録です。
メープルガーデン(カナダの国旗に描かれているカエデの仲間)の紅葉
ちょうど研修に行ったタイミングが全盛期で、本当に綺麗でした。
こんなに綺麗な落ち葉だと、掃除するもの苦じゃないです。(ホントに)
まさに実践
普段学校では、座学であったり、室内でできる作業しかできないので、「知識」として見聞きするに留まってしまうのですが、そうやって勉強したことの「実践」となる体験が、数多くできました。(たとえばハンギングバスケットの作成、球根の植え付け、花壇の花のメンテナンスなど・・・)
これはまさに研修に行ったからこそ得られたものなので、本当に良かったとおもっています。
イヌサフラン(Colchicum autumnale)
マグノリアガーデンの中でぴょこぴょこと顔を出して咲いていてとてもCute!でした。
Let's肉体ワーク!
事前に聞いていたし、覚悟はしていたものの
ひたすら落ち葉を熊手でかき集め、積み上がる90リットルゴミ袋を運んだり、納品されてきた用土合計2トンを女性スタッフのみで運んだり・・・。
30を超え特に鍛えることもしていない怠けBODYにはこたえました。
朝8:30〜夕方までの作業なのですが、日が経つごとに肉体に乳酸が蓄積していくのが感じられるように。。
冗談はさておき、重いものを運んだり、長時間中腰の姿勢になったり、ある程度筋力もないと、腰を痛めそうだったので、やはり体は鍛えなければと思いました。
庭園のメンテナンス、維持・管理の仕事とは?
一言でいえば「現場でやることは全部」なのだと感じました。
植物の剪定や植え込み、お世話をするのはもちろん、それ以外も庭園内外の掃除にはじまり、受注先との交渉もするし、お客様から質問をされれば接客も。
そして季節や天気、植物の生態、人間のイベントに合わせて、庭の「計画」をするのもメンテナンスのお仕事。
(現場によって役割分担の違いはあるかもしれませんが)
実際に手足を動かしながら考える。
当たり前のようですが重要なところ。
たとえば、通路の落ち葉はお客様が来る開園時間までに掃かないといけない。できれば綺麗なほうがいいに決まっている。けれど、葉っぱ一枚残らず集めていたら開園時間に間に合わないどころか日が暮れてしまう!文字通り日が暮れたら作業はできない!
作業の見積もりはおおまかにすることは出来ますが、なにぶん相手はお天気や生き物。
手足を動かす人にしか、進行は読めないし、計画できない。
作業の進捗とその次にどうするかを手足を動かしながら考える。だから、「考えるだけ」という役割は存在し得ないわけです。
ある意味これがオフィスワークとの決定的な違いかもしれないです。
むずかしいところ
園芸に限らず「メンテナンス」というのは、絶対に必要なことで、やればやるほど良い効果は出せるものの、直接的な結果に直結しない。もしくはつながりが見えにくい。という難点があるように思えます。
(前職での仕事でもそんな経験があったような・・・。)
沢山のリソースを使って行き届いたメンテナンスを完璧にしても、それによってお客さんが増える、ということはないわけで。だからといってまったくやらなければサービスの質をおとすことになるので、なんとか許容範囲をキープできる程度にして、コスト(人的・経済的)を抑える。
このバランスのとり方が経営的なテクニックにも含まれるのかもしれませんが。
ただ、今回、有料の庭園でお客様のいる現場でのお仕事を体験させてもらえたのはとても良かったと思います。
例のごとくまとまりのない文になってしまいましたが、研修のレポートでした。
後半のあたりの内容は、また改めて考えてまとめてみたいとおもいます。