伊藤若冲 アナザーワールド(千葉市美術館)

明日で終わってしまう!ということで、はるばる千葉まで。
そしてそれだけの価値は十二分にありました。
(本当は静岡に行きたかったのですが、さすがに遠すぎたのと、会期中母の日バイトで物理的に無理でした・・)

伊藤若冲 アナザーワールド 千葉市美術館

千葉市美術館 サイトより

本展覧会は、若冲の水墨の作品を中心に、関連する着色の作品をも含めて構成します。加えて、河村若芝・鶴亭らの黄檗絵画の作品によってその水墨表現の前史を示し、若冲水墨画の世界に迫ります。(中略)首都圏での若冲の大規模な展覧会は昭和46年(1971)に開催された東京国立博物館での特別展観以来、約40年ぶりとなります。若冲アナザーワールド水墨画の世界をご堪能下さい。


はい、ご堪能させていただきました。


やっぱり「象と鯨図屏風」はヤバかったです。
この屏風の展示してある部屋に入ったとき、最初は別な作品を見ていたのに、視界にこれが入ってしまっったら・・もう無理、がっつりもっていかれ・・。
なんかもうドキドキしちゃう屏風です。
もし、こんなのが部屋にあったら(あり得ないシチュエーションだけどw)、平穏な生活できません。


そして、ベタですが、やっぱり「樹花鳥獣図屏風」は凄かった!
ものすごく巨大な作品だと勝手に想像してたので、実物のサイズは意外と小さく感じましたが、存在感というかオーラというかはもう尋常じゃないです。

ほんとになんなの一体?!
なんだってこんな技法思いついちゃって、こんな題材を、こんなふうに描けるんだ?しかもこの時代に!
見てると色んな疑問やら興味やら限りなく沸いてくるし、そうじゃなく単純に見てるだけでも面白くて時間がいくらあっても足りない。。


・・とはいえ、そこに至るまでの水墨画達もほんとに上手すぎ。

鶏なんかもうお手の物になっちゃったしさあ、象とか鯨とか書いてみちゃう?的な・・


若冲の作品は、その技術もさることながら、題材や表現が、良い意味でのキャッチーなところが人気の理由のひとつだと思いますが、
加えて個人的には、「描くのが好きで好きでしょうがない感」が感じられて、それもとても好きなのです。


とにかく、展示全体もとても充実していてよかったし、上記2作品が生で見れたのは本当に良かった。
「樹花鳥獣図屏風」を所蔵してる静岡県立美術館は毎年GWに公開してるらしいので、来年は行ってみようかなあ。


買ってきたポストカード